一昔前の感覚で保護者対応を行っていませんか?

学校問題は日々変化している

「学校内での事故」、「課外活動中の事故」、「課外活動中の犯罪被害」、「いじめ」、「生徒同士の喧嘩」、「教師によるハラスメント」、「保護者同士のいさかい」、「PTA問題」などなど色々な態様がある学校問題ですが、これら各々の中身は、日々変化しています。「いじめ」といっても、色々な態様があります。首謀者やいじめの態様を、教師が把握できないケースも少なくありません。また、教師が「ハラスメント」と思っていないことでも、生徒にとって「ハラスメント」になることもあります。PTAは、当然保護者みんなが加入して協力し合うものだと思っているかもしれませんが、そのような感覚は、今の時代には通用しません。

教師歴の長い先生、昔の感覚のままの学校経営者の方は、特に注意

長年にわたって学校経営をされてきた方、また、たくさんの生徒を送り出してきた功績のある先生方には、特に、上記の学校問題の最近の変化に注意していただきたいところです。

長年の経験を経てきたベテランの先生方は、これまでの経験(成功体験)をもとに保護者の方との対応を行うことと思います。ただ、最近の学校問題においては、過去になかったような様々な状況の変化(「ハラスメント」の概念の変化、SNSによる生徒同士のネットワークの変化、生徒の教師に対する態度の変化、保護者の権利意識の変化等)が大きく、過去の経験が通じない事態が生じているのです。
ベテランの先生方は、これまでの教師経験から、この事案にはこの対応で問題なかったというノウハウを持っていらっしゃることと思いますが、今、その対応が通用していますか?
過去と同じ対策では、問題を解決するどころか、逆にややこしくしてしまうことすらあり得ます。

教職員だけで抱え込み過ぎていませんか?

何か問題が起こった際に、保護者の方々が、自分の大切な子供を守るために、全力で学校に要望をしたり説明を求めてくるのは当然です。
放課後、教職員の方が保護者対応のために3~4時間に渡って話し合いなどをすることも少なくないことだと思います。私自身もどちらかの代理人弁護士として、しばしばそういった場に立ち会います。毎日保護者から電話が掛かってきて、長時間の対応に苦慮しているという教職員の声もよく耳にします。
なぜ、そういった長時間の話し合いといった事態になるのかといえば、答えは簡単です。教職員側が、保護者の方々の納得する回答や結果を出せないからです。保護者の方々が、どういうことを教職員に言って欲しいのかということを、教職員が理解できていないというケースが多いと思います。ただ、教職員に非があるわけではなく、最近の学校問題の複雑さを考えれば、教職員が対応しきれないことも無理もないことだと思います。とはいえ、たとえ教職員に悪気がなくても、きちんとした保護者対応ができていなければ、保護者の方々は怒ったままで、矛を収めてくれることはありません。その反面、保護者の方々が納得できる回答をきちんと用意できれば、話し合いは、それで解決します。

最近の学校問題に精通した弁護士にご相談いただければ、解決への道筋が明確になり、教職員の方々の心的・時間的な負担も軽減できます。

今の学校の顧問弁護士は,学校問題に精通していますか?

私立校では、何か問題が起こった際に、学校OBや理事・学校長等と親交のある弁護士に相談するということが多いことだと思います。その弁護士が、最近の学校問題に精通している方であれば何も問題ありませんが、学校問題というのは独特の分野ですので、経験のない弁護士にご相談されても、的確な答えが出てくるとは限りません。いわゆる身内であれば相談しやすいのは当然ですので、気軽にご相談される気持ちは分かりますが、弁護士にとっても得意ではない分野のご相談には対応しかねる部分もあることと思います。迅速・盤石な解決を望むのであれば、その分野に精通した弁護士にご相談されるのが近道だと思います。

審査請求対応、行政訴訟(学校訴訟)対応可能です

当職は、現在、学校問題をリアルタイムに扱っておりますので、法改正後の審査請求、行政訴訟に対応可能です。大阪弁護士会においても、行政問題委員会、行政連携センター委員会に所属しており、行政訴訟の最前線におりますので、安心してお任せいただけると自負しております(一部自治体においては、現在進行中の事案との関係で利益相反となり、お受けできない事案も御座いますのでご了承ください)。